オンライン上映会についての皆様の感想

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ジェンダー・マリアージュ』のオンライン上映会が終わりました。

ご参加していただいた皆様、ありがとうございました!

上映後の感想をお伝えします。

 

 

〇上映会の開催ありがとうございました。ずっと見たかったドキュメンタリーをおかげさまで見ることができました。

一度認められた同性婚の権利が、CA州というリベラルな州で覆されるという驚きのProp8から(しかもそれ以前に結婚したのが無効になるなんて)の裁判の様子の流れの中で、当たり前の権利が認められるために、いかに多くの人がかかわり緻密な準備がされたかが印象的でした。被告側の理不尽な言い分に腹を立てつつあきれつつ、でもこれが最近の米国で起きたことであることを改めて実感しました。落ち着いた態度で使命を果たそうとする原告側の姿に感動しました。生涯、コーピングをうまくできていると感じながら生きてきたと思っていたが、それ以上のことを本来は望んでよかったのだと気付いたというようなペリー氏の言葉が印象的でした。満足して生きていると思っていた(思うようにしていた)が、本当はそうではなかったという本人の気づきに心を打たれました。裁判の準備中に、反対派よりもLGBT団体からの反対のほうが長引き疲れるといったシーンがあり、ここもとても印象に残りました。

日本でも同性婚のことに限らず同様のことが起こりうるし、米国ほど激しくはないかもしれませんが、起こっている領域もあると感じます(戦う相手を間違ったり)。長い目で見て、権利が奪われる人がいないよう、同じ方向を向いてすすむことの大切さを改めて感じました。いろいろなことが思い浮かび、繰り返し見たいと思いました。

米国裁判の理解が難しい中、解説があったことで助けになりました。

 

 

〇今の日本に期待を持つことはムリだと思っていました、正直に言って。 ですが、今回のドキュメンタリーを観て、もしかしたら日本でも同じこととは言わないが、実現するのかもしれない。と、淡い期待を抱きました。傍観者ではダメだとも感じ、日本の先生方のお力だけでなく、私たちも何か一石を投じられるような行動が必要であり、自分の未来を作るためには努力を惜しまないと言う、強い意志、決意が必要だと強く感じました。

 

 

〇提案8賛成派の証人が、同性婚反対の根拠を明確に主張できなかったのを見て、偏見というものの厄介さをあらためて感じました。

 

 

ブッシュ政権側にいた弁護士が原告に付いたことなど、意外なことを知りました。映画自体も感動しましたが、日本での状況が気になりました。森さんからの説明でよく理解できました。ありがたいです。 裁判のなかで語られていた被告の主張、それに対する原告の切り替えしは、日本で「結婚の自由を全ての人に」を達成するうえでも、とても参考になると思いました。(例えば、同性婚が認められることによって、異性婚者は損害を被らない。)

 

 

〇中学生の娘のお友達が自分がバイセクシャルだということを親が理解してくれないということから、LGBTQ+について家族の間でも話をするようになりました。今回はその娘と一緒に観させていただきました。娘は特に細かい感想は言っていませんでしたが、この映画を友達にも知らせていました。今海外にいるので、日本の若い人たちの動向はわからないのですが、彼女の周りでは、自分たちの性自認を友人同士でシェアし、認め合っているように感じます。こういう新しい世代が出てきているのも、今日の映画に出てきたような多くの人たちが闘ってきたからなのだろうと映画を通じて思いました。また、チャットにも書かせていただいたのですが、私たち日本人は「人権」「権利」への意識がまだまだ薄いと思っています。同性婚の問題、差別の問題、貧困の問題、いじめの問題、、、数々の問題が山ほどありますが、どれもまず「人権」という立ち位置から見るというのは改めて大事なのではないかと思いました。

 

 

〇常に賛否が比例して描写されたため、リアルを感じました。 また婚姻は子孫を残すための道具ではなく、幸福追求権であると強く感じました。 二組の勇気ある声が多くの人を救ったことは、本当に喜ばしいことだと思うと同時に、異性愛の人たちが持つ権利を、どのような性の間でも持つことができる世界を望みます。

 

 

〇自由の国アメリカでも人権問題がある。当たり前のことであるが、これは地球規模の問題なのではないかと思いました。

 

 

たくさんのご意見ありがとうございました。