公開講座『子どもの「性別違和」について学ぼう!』の報告

カラフルチャイルド第1回公開講座を2018年7月27日(金)にあすてっぷKOBEで行ないました。講師はレイプクライシス・ネットワークの岡田実穂さん。

参加者は、大学教員、学校教員、議員、相談や支援活動に関わる人、新聞社の方など15人。参加者のアンケートを抜粋すると、

・子どもたちに対して「性を決めてはいけない」ということが印象的でした。

・学校現場においては先回りをしたり決めつけたりせずに、まずはきちんと話を聞くことや周りの人々の様子をきちんと見ておくことが大切だと思いました。

・私のセクシュアルマイノリティのイメージははっきりと分かれたものという見方をしていました。今日クマの図で話を聞いて、ジェンダーセクシュアリティなどはもっと曖昧なものだと考え方を変えられたのが良かったと思います。

・いろんな性があるということをまずは認識すること、まわりの人間(大人)が決めつけたり判断せずに本人が話しやすい状況を作り、話を聞く態勢をつくること、自己否定感を持つようにならないように接することが大事。

・冗談や先入観を許さないことはまず第一歩と感じる。          

 

岡田実穂さんは豊富な海外の調査データ等を示しながら、世間にあるセクシュアルマイノリティへの偏見や思い込みによって自己肯定感が低くなり、いかに生きづらくなるのかを丁寧にご講義くださいました。また、セクシュアリティはとても曖昧で揺らぎのあるもの、性暴力被害によっても大きな影響を受けることがあるなど、長年の活動があればこその発信もたくさんいただきました。子どものセクシュアリティについて関心をもつ人が増えていく第一歩になりました。

 

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